作法

出陣式および帰陣式・凱旋式の作法をご紹介します。

出陣式

出陣式において、まず大将(候補者)が武装して、南(又は南東)に向かって床机(椅子)に腰を掛ける。

式次第は軍師(後援会長)が取り仕切る。

左右に一族(家族)や重臣(幹部)があぐらをかいて居並ぶ。

大将の前に武装した家臣・陪膳役(事務局長)が肴組の三宝をささげて大将の前に置く。

大将はまず打ちあわびをつまんで口に入れる。

長柄役(選対幹部)が盃に三度に分けて酒を注いだのを三度に分けて飲み干す。

次にかち栗をつまんで口に入れ、二の酒を同じようについでもらい飲み干す。

次に昆布を口に入れ、同じく三の酒を注ぎ飲み干す。

この行為を一献二献三献という。

「一に打ち鮑、二に勝栗、三に昆布」の順に食べる。

「敵に打ち、勝ち、よろこぶ!!」と気合を入れて口にする。

さて三献済んだところで、盃を持ったまま立ち上り一、二歩あゆみでる。

頭上に振りかぶり地面に叩きつけ盃を割る。

次いで大将が弓と軍扇を持ち、軍扇を広げ『エイエイ!』と声をかける。

一同それに呼応し『オー!!』と鬨の声を上げる。

帰陣式・凱旋式

勝ちて帰りこれたときは、一に勝栗、二に打ちあわび、三に昆布の順に食べる。

「敵に勝ち、家(うち)、よろこぶ(昆布)」のである。

※作法には、時代や伝わり方、その地方の風習などさまざまあります。参考までに、一般的なことをお書きいたしました。 (大将・候補者)側

左上が昆布、右上がかわらけ大中小、左手前が勝栗、右手前が打ちあわび